ワイヤーフレームの意義

ワイヤーフレームはホームページの設計図であり、レイアウトや配置の素案はこの1枚で決まります。これを情報設計と呼びます。具体的には、コンテンツである文章や写真の並べ方を決める作業と言えます。他にもボタンの配置やデザインも含まれますが、それについては別途説明することにします。

コンテンツに含まれるテキストや画像の量は、多くの人が考えるより膨大です。よほど小さなサイトでない限り、それらの構成やレイアウトを瞬時にイメージできる人は皆無でしょう。そこでワイヤーフレームを活用することになります。ワイヤーフレームはあくまでも設計図ですから、そこにコンテンツの内容を詳しく記述する必要はありません。大体の内容、つまり要約だけで構いません。要約をたくさん作り、それらの配置を視覚的に捉えられるように作成するのです。

レイアウトを決める時は、やはりひな型に頼るのが賢い方法です。1から作り上げるのは不可能だと考えましょう。自分で創造するのではなく、幾つかのテンプレートの中から選択するイメージです。こうした重要な選択においては、クライアントと制作者が顔を合わせて合意することが大切です。そこにはデザイナーやエンジニアも参加し、プロの意見を集約して最終決定するプロセスが求められるのです。デザイナーやエンジニアといった技術者はそれぞれ専門分野が異なりますが、ワイヤーフレームは誰が見ても認識できるのが基本です。そうでなければ打合せすることすら叶いません。

打ち合わせの度にワイヤーフレームを修正し、何かトラブルが起きた時に全員で同様のイメージが出来るように慣れておきましょう。

WEB制作とAIの可能性

日本でAIが持ち上げられるのも、日本の労働生産性にまだまだ改善の余地があるからでしょう。特にWEB制作はPCを扱うのがメインなので、改善可能な点がたくさんあるはずです。それを改善するために先進技術に頼ろうとするのも分かります。ただ、技術のみに頼っても、抜本的な解決は望めません。大事なことは、作業タスクを効率化し、組織の在り方を変えることです。一言で言えば、日本の組織は意思決定に時間が掛かり過ぎています。責任の所在が曖昧で、現場で決断するのを躊躇する傾向があります。管理職も同様に、さらに上の管理職に相談する有様なので、いつまで経っても裁定が下らないのです。この状況を改善することを優先しなければ、先進技術の運用も上手くいきません。まずは社内の権限を明確化しましょう。上長は不安に感じることもあるでしょうが、いざという時に自分が責任を取るという覚悟が無ければ、そもそも上長に向いていないのだと認識するべきです。上長が腹をくくることで、組織は一気に活性化し、労働生産性が高まります。こうしたタスクの効率化が十分に進んだ段階で、いよいよオートメーション化のためのツールを導入します。有名なツールとしては、RPAを挙げることが出来ます。RPAは業務の自動化のためのソフトウェアで、日本でも2016年以降広まっています。これまではデータ処理ですら人間が行っていましたが、RPAが代行するようになり、ヒューマンエラーが確実に減少しました。もちろんスピードも上がり、人件費は削減され、大きな利潤を生みだしています。RPAはホワイトカラー用のソフトですから、業界の別を問わず利用できます。例を挙げましょう。ファックスを通じて取引先から送られてきた伝票は、スキャニングしてパソコンに取り込みます。そしてそのデータを特定のフォルダに保存したり、上司にメールで送ったりします。この一連の作業を人間が行えば、かなり面倒な仕事となります。しかしRPAに任せると、瞬時にタスクが展開され、上司の元に結果が送信されるのです。

優先語

用語学(terminology)は情報アーキテクチャを学ぶ上で欠かせません。「優先語」の語形を決めるのは、最初の頃は簡単に思えますが、ところがそうでもないことが徐々にわかってきます。例えば、名詞を使うべきか、動詞にすべきか。正確な綴りはどれだろう。単数形か複数形か。略語を優先語にしてもいいのだろうか、といった具合です。ANSI/NISOシソーラス標準はこうした分野についてかなり詳細まで述べています。明らかにこの方がよい、という場合は別として、そうでない場合はガイドラインに従った方が良さそうです。以下簡単にガイドラインの内容を挙げてみます、「文法的語形」について、次のように述べられています。『標準では名詞の使用が奨励されている。ユーザーは動詞や形容詞よりも名詞のほうがよく理解、記憶できるため、これは良いデフォルトガイドラインである。しかし現実世界では、制限語彙内の動詞(例:タスク志向の単語)や形容詞(例:価格、サイズ、種類、色)を使った方がよい理由も数多く存在する』という具合です。次に「スペル」については『標準の表記では、特定の辞書や用語辞典のような「定められた権威」を使ってもよいし、独自の「ハウススタイル」を使ってもよいとされている。最も一般的なスペルはユーザーによって使用されているスペルだとも考えられるかもしれない。ここで最も重要なのは、一度どれを採用するかを決定したらそれに固守することである。一貫性がインデクサーとユーザーの生活を向上させるだろう』と記載されています。そして「単数形と複数形」につては、『加算名詞(例:車、道、地図など)」は複数形を使用することを標準では推奨している。概念的な名詞(例,数学、生物学)は単数形のままとする。検索技術のおかげでこの問題は以前ほど重大ではなくなった。繰り返すが、一貫性がこの場合の目標となる』と述べられています。最後に「略語と頭字語」となります。『標準では、一般的な用法をデフォルトとするよう提案している。優先語の大部分は、省略語ではない単語になるだろう。しかし、RADAR、IRS、401K、MI、TVなどのような場合は、略語や頭字語を使う方がよいだろう。変形語を使ってユーザーをある語形から他の語形へ誘導することもできます』と述べられています。

サイトのトップページ

WEB制作に携わっている人であれば、トップページのタイトルに傾注するのは当然です。タイトルは検索エンジンに拾われやすいからです。ではタイトルに何でもかんでも詰め込めばよいのかと言えば、それは誤りです。タイトルは36文字前後に収めなければ、意味が無いのです。いえ、効果が無いだけならまだしも、字数が増えれば増える程マイナス効果が生じることもあります。例えば1つのキーワードと6つのキーワードを比較した場合、前者の方がアピール力を高められます。つまり最重要キーワードを絞り込む作業が必要なのです。このようにタイトルは削った方が良い場合もあるのですが、本文のテキストは多い方が無難です。あまりにもテキストの分量が小さいと、検索結果画面で不都合が生じます。500字以上の文章は必要だとお考え下さい。もちろん500字という基準はトップページだけでなく、全てのページに当て嵌められます。さて、サイトを高く評価してもらうためには、リンクについても工夫を施さなければなりません。リンクはサイドバーやフッターに設置されることも多いのですが、本文中に貼った方がクローラーに評価されやすいと言われています。メインコンテンツにリンクを貼るためには所々の条件をクリアしなければならないことも多く、施策者としては面倒なのですが、SEOとしても効果が表れやすいのでお勧めします。

WEB制作のコツ

WEBサイトを制作する時、どのようなサイトが検索エンジンから好まれ易いのかを考える必要があります。例えば、画像も適当に貼ってはなりません。特にメイン画像はテーマに合わせて選択するのが鉄則です。無関係な画像、例えば動物の画像などが貼られているサイトをよく目にしますが、会社のサイトとして優秀とは言えません。業種や理念が一目で分かるような画像が理想的だからです。なぜ画像に拘る必要があるのかと言えば、ユーザーは数秒程度の間にファーストインプレッションを抱くからです。その数秒間で「役に立たない」と判断されれば、すぐに離脱されてしまいます。サイトにおいて重要なのは画像だけではありません。Flashを出来る限り避けるのも、支持されるための条件です。Flashは確かに限定的に使用すれば、動きのあるサイトを制作することができます。動きのあるサイトをお洒落だと感じるユーザーも多く、一定の効果は見込めます。しかしFlashには弱点があります。それは、検索エンジンに認識されにくいという点です。ページの全体に渡ってFlashを使用してしまうと、クローラーにはそのページが空白であるかのように認識され、結果的に評価すらしてもらえなくなるのです。また、モバイル端末で表示されないという弱点もあります。スマートフォンがこれだけ普及している現代にあって、この弱点は軽視できません。