優先語

用語学(terminology)は情報アーキテクチャを学ぶ上で欠かせません。「優先語」の語形を決めるのは、最初の頃は簡単に思えますが、ところがそうでもないことが徐々にわかってきます。例えば、名詞を使うべきか、動詞にすべきか。正確な綴りはどれだろう。単数形か複数形か。略語を優先語にしてもいいのだろうか、といった具合です。ANSI/NISOシソーラス標準はこうした分野についてかなり詳細まで述べています。明らかにこの方がよい、という場合は別として、そうでない場合はガイドラインに従った方が良さそうです。以下簡単にガイドラインの内容を挙げてみます、「文法的語形」について、次のように述べられています。『標準では名詞の使用が奨励されている。ユーザーは動詞や形容詞よりも名詞のほうがよく理解、記憶できるため、これは良いデフォルトガイドラインである。しかし現実世界では、制限語彙内の動詞(例:タスク志向の単語)や形容詞(例:価格、サイズ、種類、色)を使った方がよい理由も数多く存在する』という具合です。次に「スペル」については『標準の表記では、特定の辞書や用語辞典のような「定められた権威」を使ってもよいし、独自の「ハウススタイル」を使ってもよいとされている。最も一般的なスペルはユーザーによって使用されているスペルだとも考えられるかもしれない。ここで最も重要なのは、一度どれを採用するかを決定したらそれに固守することである。一貫性がインデクサーとユーザーの生活を向上させるだろう』と記載されています。そして「単数形と複数形」につては、『加算名詞(例:車、道、地図など)」は複数形を使用することを標準では推奨している。概念的な名詞(例,数学、生物学)は単数形のままとする。検索技術のおかげでこの問題は以前ほど重大ではなくなった。繰り返すが、一貫性がこの場合の目標となる』と述べられています。最後に「略語と頭字語」となります。『標準では、一般的な用法をデフォルトとするよう提案している。優先語の大部分は、省略語ではない単語になるだろう。しかし、RADAR、IRS、401K、MI、TVなどのような場合は、略語や頭字語を使う方がよいだろう。変形語を使ってユーザーをある語形から他の語形へ誘導することもできます』と述べられています。

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