WEB制作は多くの専門家と細かな工程を要する複雑な仕事であり、適切な管理が無ければ簡単に失敗してしまいます。管理の対象は、クライアントの要求の共有やマンパワーの確保、アクセス権の適切な運用といった基本的な流れはもちろんのこと、制作費用を随時算出することや、外注先やシステム会社とのスケジュール調整まで含みます。ですから管理技術に長けた専門家がマネージャーとして君臨する必要があるわけです。最近は管理ツールと呼ばれる便利なものが普及しているため、それを利用すれば問題が生じにくいと言われています。管理ツールとしては、例えばWBSやファイルリストを挙げることが出来るでしょう。これらはドキュメントとして大いに役立ちます。もちろんドキュメント以外にも、会議やメール、電話を適宜駆使してマネージすることは避けられません。進捗管理とは、それだけ忙しい仕事なのです。万一計画書と実際の進捗状況とで齟齬をきたすことになれば、管理者としては計画の変更を指示することになります。まずはWBSとファイルリストを照合した上で、影響範囲を正確に割り出します。それから担当者を絞り出し、クライアントに変更の旨を知らせる必要があるのかどうかを調べます。その際、デザインラフ、ワイヤーフレーム、見積書といったドキュメントを確認し、変更を知らせる必要があると判断すれば、直ちに連絡することになります。クライアントは変更の連絡を受けると、予算やスケジュールの変更を余儀なくされることになり、不信感を募らせるかもしれません。制作の現場がそれを恐れるのも分かりますが、マネージャーに隠し立てするのは禁物です。隠したところで完成品は未熟なままで納品されるのですから、結局不都合が生じてしまいます。