お気付きの方も多いでしょうが、WEB制作においては、「品質」と「等級」とを使い分けます。高品質(クライアントの要望を満たしている)でも機能が充実していない作品がある一方、低品質(クライアントの要望を満たしてない)ながら高機能と言える作品もあります。当然ながら、前者は完成品として存在しても構いませんが、後者はいただけません。機能の高低はクライアント次第ですが、品質の高低は制作側の責任で達成しなければならないからです。プロジェクトマネージャーはこの点にも注意して進行を管理することになります。制作現場の統括責任者は、メンバーの各々へ指示を出すことになりますが、その際、クライアントにその都度確認する作業を怠ってはなりません。スケジュールの調整も統括責任者の仕事ですから、必然的に実行プロセスをマネージする責任者と、監視コントロールプロセスをマネージする責任者とに分かれることになります。実行プロセスとは、事前会議で決まった計画書通りに制作するために、人材と時間と道具を取り揃えるプロセスを意味します。監視コントロールプロセスとは、制作過程で計画書と齟齬をきたしていないかを確認しながら、進捗状況を適宜チェックし、必要に応じて是正します。どちらのプロセスも適切に管理する人がいなければ、クライアントの要求通りの完成品を、期日までに納品することができなくなってしまいます。さて、プロジェクトマネジメントは簡潔に言えば期日を守らせるために管理することですが、現場で場当たり的に催促しても失敗することがあります。失敗例としてよく挙げられるのは、クライアントの要求がデザイナーやコーダーと共有出来ていなかったり、メンバーの数に限りがあって引継ぎが上手くいかなかったり、サーバーアクセス権をめぐる時間的ロスで制作実務に支障が生じたりすることです。